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「ことばのスイッチON その②」

 先週土曜日の本校の運動会では、大変お世話になりました。今年度より、新1年生の競技の再開や入場者数の制限解除をしつつ、午前中のみの開催、来校者の立見のお願い等、「アフターコロナの運動会」をRenewしながら実施することができました。
 準備や片付けにお手伝いいただいた保護者様や地域の皆様、運動会の実施にあたり、御理解御協力賜りましたこと、厚く御礼申し上げます。
 さて、2学期当初の学校だよりで「ことばのスイッチをONにする」ということを話題にしました。このことを受けて、今月末には、2年生において国語の研究授業も実施します。新たな言葉を獲得し、自分の気持ちを多様に表現したり、他者が書いたり話したりした言葉の意味や情景を自分なりに解釈できる児童を全校でめざしています。そのためには、「国語の時間+読書の時間+言葉の意味をつかむ時間」が大事になります。
 読書の時間は、本や電子書籍を読む時間。言葉の意味をつかむ時間は、読んだり、聞いたりした言葉で知らない言葉に出会ったときに、「わからない」で済ませず、誰かに尋ねたり、辞書やインターネットで意味や使い方を調べたりして、「なるほど、そういうことなのか」と理解したり、「(そういうことがわからなくても)そういうことを表す言葉があるのか」と思う時間を指します。この言葉の意味をつかむ時間こそが、「ことばのスイッチをONにする」ときなのです。このスイッチは、不思議なことに何度かONにすることを経験すると、次第に自動スイッチになっていくとおっしゃる方もいます。自動スイッチという意味は、「調べないと(わからないと)気が済まない、スッキリしない、だから自ら調べる、使えるようにしようとする」状態のことです。
 子どもたちの「ことばのスイッチ」は、いつONになるかは、わかりません。何気なくテレビを見ているときかもしれません。保護者の方が発した言葉がきっかけになるかもしれません。知り合いのおじさん・おばさんが言葉を発したときかもしれません。そこで、子どもが「○○ってどういう意味?、△△って意味がわからない」と言った瞬間を見逃さないことがポイントになるのかなと思います。もし、このような場面に立ち会うことになりましたら、「一緒に調べてみよう。」と伝えていただくことをお願いいたします。
 子どもたちの「ことばのスイッチ」は、豊かなライフワークに役立つものと思っております。