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朝の屈巣小(執筆:教頭)

 あれほど暑かった夏がいつの間にか遠くに過ぎ去り、朝晩は少し厚手の上着が欲しいと思う季節になりました。令和6年度も、7か月が過ぎ、季節の移ろいの早さ、時が経つ早さに驚いています。

 さて、私は毎朝、出勤すると、まず校庭を1周します。遊具を点検したり、ごみを拾ったりしながら歩いているのですが、私にとっては「よし、今日も1日がんばるぞ!」と思いを新たにするとても良い時間になっています。

 屈巣小を訪れる誰もが「いいですね」「すごいですね」と言ってくださる自慢の校庭の芝生は、地域の芝生管理隊の方々に支えられています。いつも子どもたちが走りやすいように、適切な長さに刈り込んでいただいているので、「ふわふわだけれど、長すぎない」とても気持ちの良い長さです。芝生の上を歩いて、「昨日は雨が降ったけれど、今日は乾いているかな」と確かめるために芝生を触ります。芝生が乾いていると、「よかった。子どもたち、喜ぶだろうな」という気持ちになりますし、濡れていると、「きっと子どもたちはがっかりするだろうけれど、靴下がびしょびしょになってしまうだろうから、朝の外遊びは我慢かな・・・、2時間目休みには乾いているといいな」と祈りながら、朝礼台に赤いコーンを立てます。

 滑り台やジャングルジムのあたりまで歩きながら、ごみを拾ったり、遊具を触って危険がないか確かめたりしているのですが、赴任してこの7か月、屈巣小の校庭に落ちているごみは本当に少ない、ということに、本当に感心しています。放課後に遊びに来る子どもたちもいますし、土日に校庭を使用される団体や地域の方もいらっしゃるのですが、ルールを守って、大切に使ってくださっている、ということを本当にありがたく思います。

 校庭の見回りが終わると、今度は校舎内を回ります。子どもたちが登校する前に、校舎内に異常がないかの点検や環境整備をしていますが、子どもたちの新しい図工や書写の作品を見て、ひとりひとりの頑張りに感動したり、整理整頓がしっかりできているクラスに「すごい!」と感心したりすることができて、とてもうれしい気持ちになります。

 そして7時45分。弾けるように教室に飛び込んでくる子、少し疲れた様子の子、子どもたちの様子はさまざまです。登校するや否や、通学途中で起きた出来事を夢中で話してくれる子もいれば、途中で転んでしまった低学年の子を優しく介抱して、励ましながら連れてきてくれる6年生がいたりと、朝の短い時間に、心を動かされる出来事がたくさんあります。優しく、一生懸命なくすっ子たちに出会えるこの一日のはじまりの時間を、私はとてもかけがえなく思っています。