2024年9月の記事一覧
「自立・自律と連帯」の具体的な姿 ~林間学校・夏祭りから~
夏休みが終わり、くすっ子が学校に戻ってきました。本日、校舎内に子どもたちの声が久しぶりに響き、自然と気持ちを切り替えることができました。まだまだ、暑い日が続くようですが、子どもたちには学校生活のリズムを徐々に取り戻してほしいと思います。
さて、今回は、夏休み中にあった出来事についてお伝えしたいと思います。
一つ目は、5年生の林間学校です。令和2年度以降、川里3小学校合同での実施を見合わせていましたが、4年ぶりに3小学校合同の林間学校を1泊2日で実施いたしました。同行した私が、2日間の中で、一番の思い出となっていることは、2日目の飯盒炊さんです。
内容は、飯盒を2つ使い人数分のご飯を炊くことと、じゃがいも、にんじん、玉ねぎを切って、ウインナーと大きな鍋で煮て、最後にカレールーを混ぜること。いずれも、薪を燃やして、直火で調理しなければなりません。5・6名で1つのグループをつくり、その場で作業の役割分担を決め、1時間ほどで、どのグループもおいしいカレーライスを完成させました。
作業によっては、5年生の子どもにとって手慣れたことではなかったのではと思いますが、それぞれ受け持った作業において、各自が持てる力を惜しみなく発揮している様子がどのグループにも見られました。かまどの係で煙やすすを浴びて、時に目が痛くなるのを堪えながら炎を調節して子、お米を丁寧に研ぎ、ちょうどよい量の水を入れた子、ピーラーで念入りに野菜の皮をむいていた子など、一人一人の努力を互いに褒め合いながら食べている姿が、今でも忘れられません。(林間学校の詳細については、本校ホームページをご覧ください。)
二つ目は、おやじの会主催の屈巣小夏祭りです。熱中症が心配される暑さの中、焼きそばやフランクフルトを焼いてくださった方々や射的のテントの中で、お客さんお対応をしてくださった方々。かき氷をつくったり、風船ヨーヨーを膨らませることをしてくださった方々、ピンポン玉のボール入れゲームを制作し、運営してくださった方々、きもだめしのコースづくりをしてくださった方々、キャンプファイヤーのやぐらを組んだり安全対策をしてくださった方々、消防署への届けや機械や器具の事前点検や買い出し等々の準備をしてくださった方々。(まだまだ、お仕事はたくさんありますが省略をさせていただきます。)おやじの会の会長さんやPTA会長さんを中心に、子どもたちのために、200%の力を発揮していただきました。中には、初顔合わせの方と作業を一緒にするという場面もあったのではないかと思います。子どもたちを楽しませたいという気持ちで、お互いが結び付いている見えない糸を私は感じることができました。
この二つの出来事には、共通点を見出すことができます。それは、目的・目標に向かって、人が集まり、持ち場において各自の持てる力を発揮させ、一つのことを成し遂げ、達成感を得る。その達成感が、互いの心を結びつける。ということです。
今日から始まる屈巣小の2学期の授業・学年行事・学校行事においても、上記のような心の通い合いをめざしてまいりたいと思います。今学期もどうぞよろしくお願いいたします。