校長あいさつ R5.6~
仲間と協力 笑顔と絆の運動会
先週土曜日の本校の運動会では、大変お世話になりました。ありがとうございました。
今年は、9月当初からお彼岸までは、猛暑により練習を中止しなければならない日が続いたり、直前の週は、雨の心配があったりで、土曜日の開催が危ぶまれる状況でした。予定通りに進まない毎日ではありましたが、体育主任を中心に練習や諸準備をやり繰りして、運動会当日を迎えることができました。
児童も、各々が頑張り、運動会テーマ「仲間と協力 笑顔と絆の運動会」にふさわしい内容にしてくれました。また、準備や片付けにお手伝いいただいた方々にも、感謝申し上げます。例年、皆様のご協力により運動会終了後の片付けをあっという間に終わらせていただいていることに、改めて御礼申し上げます。
10月は、11月7日(木)の鴻巣市教育研究実践発表大会に向けて、国語科の学習に力を入れてまいります。当日、他校の先生方に授業を公開する学級のみならず、全校で「言葉を増やし、生活を広げる」ことに取り組んでまいりたいと思っております。昨年11月号の学校だよりの繰り返しになりますが、戦後の日本の国語教育を牽引した 大村はま 先生の言葉を原文のまま引用いたします。(大村はま記念国語教育の会HPより)
〇子どもが語彙(ごい)を増やすということは、結局生活を広げることです。
〇ただ、ことばづかいがじょうずだというようなことだけではなく、ことばにたいしては、常に敏感であり たいと思っています。そして、ことばの端々にこもってくるその人の気持ちを感じとるような敏感さと、そこにこめられている自分のことばの端々にいろんな気持ちをこめることをさせたいのです。
〇発表する人に対する温かい気持ちやそれをもり立ててあげる気持ちやその人が言い足りないでいるところを質問してあげる気持ちが大切です。発表する人がいっしょうけんめい発表したけれど、上がっていて大切なことを落としたり、時間が無くなって割愛(省略)したりしたときなどに、その内容をよく知っているお友だちが、じょうずに質問してあげるっていうようなことは、たいへん大切なことだと教えます。
いずれも、昭和45年に語られた内容ですが、54年後の現在においても、色あせることなく、人として生きる上で大事にしたい感覚であることを教えてくれます。1か月後に迫った発表大会が楽しみです。
「自立・自律と連帯」の具体的な姿 ~林間学校・夏祭りから~
夏休みが終わり、くすっ子が学校に戻ってきました。本日、校舎内に子どもたちの声が久しぶりに響き、自然と気持ちを切り替えることができました。まだまだ、暑い日が続くようですが、子どもたちには学校生活のリズムを徐々に取り戻してほしいと思います。
さて、今回は、夏休み中にあった出来事についてお伝えしたいと思います。
一つ目は、5年生の林間学校です。令和2年度以降、川里3小学校合同での実施を見合わせていましたが、4年ぶりに3小学校合同の林間学校を1泊2日で実施いたしました。同行した私が、2日間の中で、一番の思い出となっていることは、2日目の飯盒炊さんです。
内容は、飯盒を2つ使い人数分のご飯を炊くことと、じゃがいも、にんじん、玉ねぎを切って、ウインナーと大きな鍋で煮て、最後にカレールーを混ぜること。いずれも、薪を燃やして、直火で調理しなければなりません。5・6名で1つのグループをつくり、その場で作業の役割分担を決め、1時間ほどで、どのグループもおいしいカレーライスを完成させました。
作業によっては、5年生の子どもにとって手慣れたことではなかったのではと思いますが、それぞれ受け持った作業において、各自が持てる力を惜しみなく発揮している様子がどのグループにも見られました。かまどの係で煙やすすを浴びて、時に目が痛くなるのを堪えながら炎を調節して子、お米を丁寧に研ぎ、ちょうどよい量の水を入れた子、ピーラーで念入りに野菜の皮をむいていた子など、一人一人の努力を互いに褒め合いながら食べている姿が、今でも忘れられません。(林間学校の詳細については、本校ホームページをご覧ください。)
二つ目は、おやじの会主催の屈巣小夏祭りです。熱中症が心配される暑さの中、焼きそばやフランクフルトを焼いてくださった方々や射的のテントの中で、お客さんお対応をしてくださった方々。かき氷をつくったり、風船ヨーヨーを膨らませることをしてくださった方々、ピンポン玉のボール入れゲームを制作し、運営してくださった方々、きもだめしのコースづくりをしてくださった方々、キャンプファイヤーのやぐらを組んだり安全対策をしてくださった方々、消防署への届けや機械や器具の事前点検や買い出し等々の準備をしてくださった方々。(まだまだ、お仕事はたくさんありますが省略をさせていただきます。)おやじの会の会長さんやPTA会長さんを中心に、子どもたちのために、200%の力を発揮していただきました。中には、初顔合わせの方と作業を一緒にするという場面もあったのではないかと思います。子どもたちを楽しませたいという気持ちで、お互いが結び付いている見えない糸を私は感じることができました。
この二つの出来事には、共通点を見出すことができます。それは、目的・目標に向かって、人が集まり、持ち場において各自の持てる力を発揮させ、一つのことを成し遂げ、達成感を得る。その達成感が、互いの心を結びつける。ということです。
今日から始まる屈巣小の2学期の授業・学年行事・学校行事においても、上記のような心の通い合いをめざしてまいりたいと思います。今学期もどうぞよろしくお願いいたします。
R6.7 屈巣小愛(We love kususyo. )~その2~
横断歩道を渡った後、停止してくださった運転手さんに、会釈をする。その姿を都心の国会議事堂前の路上でも見ることができました。
それは、先月14日(金)に6年生が、社会科見学で出かけた際のことです。国会議事堂を後にして、バスが待つ駐車場へ向かうために、数名の児童と大きな交差点を渡ると、当たり前のように、6年生は体の向きを変えて、停車をしたくださった黒塗りの車に、深々と頭を下げお礼の気持ちを伝えていました。引率者の私もそれにつられるように、6年生に遅れをとる形で会釈をし、バスに向かいました。
この「横断歩道を渡った後、停止してくださった運転手さんに、会釈をする習慣」は、屈巣小のよき伝統です。さらに、それが児童同士の中で脈々と受け継がれているところに価値があります。私をはじめ、教職員が児童に特別に指導をしているわけではなく、上級生の姿を見て、あるいは、大人の姿を見て、児童が自発的に行動(会釈)をしている結果です。このことは、大変貴重なことであり、これからも絶やさずに大事にしていきたいことです。
いつ、どのようなきっかけで始まり今に至っているのかわかりませんが、屈巣小の卒業生たちが受け継いできた伝統であり、これも屈巣小愛あってのことと、猛暑を逃れたバスの中で、冷たいものを飲みながら暫し考えておりました。
「横断者がいるのだから、車は止まって当たり前だ」という考えは全くなく、純粋に自分のために、停車していただいた(手間をかけさせてしまった)ことへの感謝(申し訳ないという思いを含めたもの)を伝えている児童の姿は、とても崇高なものです。
いつまでも、くすっ子の中で受け継がれていくことを私は願ってやみません。We love kususyo !
R6.6_屈巣小愛(We love kususyo.)~その1~
先月、29日(水曜日)に、春の全校花植え活動をしました。1年生から6年生の全員で、1955鉢もの花を1時間足らずの時間で花壇に植えました。1年生は、初めての作業でしたが、ポットの土が地面の上に出ないように、植えることができました。2年生以上は、手慣れたもので、花の茎を痛めることなく、上手にポットから外し、花の列がまっすぐになるように植えていました。
赤いサルビアにブルーサルビア、黄色とオレンジのマリーゴールド、水色のシノグロッサム、赤や白のベコニア、黄色やピンクのポーチュラカと、花農家さんが、手塩にかけた花で、学校が大変にぎやかになりました。芝生の濃い緑と花の色が重なり、互いを引き立てています。
今回植えた、花々は、地元の花農家さんから納品していただいたものです。花農家さんは、みなさん、屈巣小学校を卒業した方々です。作業が終わり、児童がいなくなり花だけになった花壇を見つめていると、「屈巣小の子どもたちのために、また、母校のために、」という花づくりに携わっている方々の気持ちが、陽の光を浴びて輝く様子から伝わってきました。多くの子どもたちにとっては、「知らない人が育てた花」ということになりますが、花に込められた多くの人の思い=「屈巣小愛」を子どもたちには、感じてほしいと思います。
また、5月18日(土)から開始された、校庭の芝刈り作業も、屈巣小の卒業生を中心に構成されているグリーンキーパーズの方々が、先述の花農家さんと同じく、「屈巣小の子どもたちのために、また、母校のために、」という気持ちで、10月半ばまで毎週作業をしてくださります。先日は、駐車場等の草の刈り払いまで、していただきました。これも、屈巣小愛のおかげです。
この他にも、屈巣小愛を児童や学校に向けてくださる方々は、たくさんおられます。(また別の機会でご紹介できればと思っております。)子どもには、その愛をたくさん感じてもらいたいですし、いずれは、未来の屈巣の子(後輩たち)に愛を与えることができる人になってほしいと思います。
5月19日(日曜日)には、朝のテレビ番組で「はなのまち こうのす」が取り上げられ、オープニングのワンシーンで、本校の様子が放映されました。その番組タイトルは、「花 こころに咲かせて」でした。本通信タイトルの「花」も心に咲く花。心の花を育てる愛や慈しみ(=屈巣小愛)に感謝しながら視聴しました。
We love kususyo ! (Weは、屈巣小につながる全ての人)
R6.5_備えあれば、憂いなし 「いざ」というときに備える
麦の穂がいつの間にか伸び、学校のベランダにツバメが巣作りをする時季になりました。田んぼの水路に水が引かれ、田植えの準備も始まりました。この時季の屈巣の光景が、私は一番好きです。
1年生も入学から1か月がすぎ、登下校時の足取りもだいぶしっかりしてきました。3名の交通指導員さんや自主防犯パトロールの方々、スクールガードリーダーさん、そして、保護者の皆様の朝の立哨当番と、多くの方のご協力のおかげで、安全に登下校ができております。毎日、本当にありがとうございます。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
さて、昨日、大規模地震を想定した避難訓練と引き渡し訓練(1年生のみ)を実施いたしました。1月の能登半島地震(震度7)に続き、3月の旧騎西町での震度5弱、4月の愛媛県での震度6弱、宮崎県や岩手県での震度5弱と、強い揺れが記録されています。関東大震災級の地震が首都圏で発生すると、鴻巣市付近は震度6弱になると予測されています。
(NHK「命を守る情報サイト」https://www3.nhk.or.jp/news/special/saigai/index.htmlより)
鴻巣市内の小中学校においては、「鴻巣市立小・中学校の震災時における児童生徒の安全確保の係る指針(鴻巣市教育委員会策定)」を受け、鴻巣市において「震度5弱以上」の地震が発生した際は、児童生徒の保護者等への引き渡しを実施することとなっています。また、小学校の児童においては、保護者等に確実に引き渡しが行われるまでは、学校に留め置くこととなっております。その際は、学校からメールを配信し、引き取りをお願いすることになりますが、学校からのメールが、地震の影響で遮断され不通となった場合(学校からのメールが入らない場合)でも、鴻巣市での震度が、「5弱以上」であれば保護者への引き渡しとなりますので、予め御承知おきください。この場合は、ニュース等で震度の確認をしていただき、学校へ向かっていただくことになります。なお、学校ホームページの方でも、児童の引き渡しについてお知らせをいたします。お電話での問い合わせは、回線が混み合い「話し中」となることが予測されますので、予めご承知おきください。
また、屈巣小学校は災害時の避難所となります。学校の防災倉庫には、必要最低限の物が備蓄されている状態です。日頃より、いざというときのために、避難時の物品を備えていただけると幸いです。
(鴻巣市公式HP https://www.city.kounosu.saitama.jp/site/saigaitaiou/1911.htmlより)