校長あいさつ R5.6~
R6.4_しなやかに、たくましく生きる「くすっ子」を育てるために
半世紀以上前の旧屈巣中学校時代に植えられた正門付近の桜が、今年も開花し見ごろとなりました。また、屈巣小OBの「グリーンキーパーズ」の皆様に手入れをしていただいている校庭の芝生も、日ごとに濃い緑色に変わるなど、春の到来を五感で感じる季節となりました。
さて、本日、32名の新入生を迎え、全校193名の児童とともに令和6年度がスタートしました。お子様のご入学・ご進級おめでとうございます。今年度も全職員が力を合わせ、本校の教育活動の推進に努めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。特に、この4月1日より新たに着任した教職員につきましては、新たな学校・地域ということで不慣れなゆえに、ご迷惑をおかけすることがあるかと存じますが、一日も早く「屈巣の一員」となるよう、一生懸命励みますので、保護者の皆様・地域の皆様の温かいご支援、ご協力を賜りますことをお願い申し上げます。
今年度の学校経営構想(グランドデザイン)を以下に掲載いたしました。(ホームページ上では、学校概要に掲載)学校では、授業を中心に行事等、様々な教育活動を行います。児童の毎日の活動には、一つ一つ目的や意義があり、目標達成をめざして取り組んでおります。この目標を達成する毎日の営みを、6年間積み重ねた最終的な本校児童の姿を学校教育目標【しなやかに、たくましく生きる「くすっ子」】としております。子どもたちが社会に出て、私たち大人の跡を継いでいくようになるまでには、困難や課題を乗り越えていかなければならない場面がいくつもあります。そのとき、子ども達にはどんな力が必要なのかと考えたとき、人としての「しなやかさとたくましさ」が結び付きました。未来の社会を創る今の屈巣の子どもたちを「しなやかに、たくましく育てる」ことを私どもの使命と捉え、令和6年度の教育活動を進めてまいります。
一方、「本校職員の元気でいきいきとした姿こそが、子どもたちにとっての最大の教育環境」という観点から、職員の働き方改革を進めることも大事な視点となります。留守番電話設定時間の拡大や下校時刻を通常より早める日の設定、登下校中の安全確保を交通指導員さんや地域のボランティアの方々、そして保護者の皆様に担っていただいていることなど、職員の勤務時間外労働時間の適正化につながる取組に、ご理解、ご協力いただいておりますことに改めて感謝申し上げます。今年度も引き続き、皆様のご支援、ご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
3月は、1年間で、一番大切な月
梅の花が早くも満開となりました。春の訪れが思いの外早く、この時季に暖かい日が多いことはありがたいのですが、6・7月はどんな暑さになるのだろうかと、心配をしてしまうほどです。学校の職員玄関には、先週おひな様が飾られ、弥生3月になったことを感じさせてくれています。
さて、令和5年度も残り少なくなりました。3月22日(金)が6年生の卒業式。今回から、在校生代表の5年生や学校評議員さんが参列して、卒業生の門出を祝うこととしました。26名の卒業生が、自信をもって元気に巣立つ日となることを願っています。1~5年生は、3月26日(火)が、修了式となります。
この修了式では、年度の最後の通知表を「修了証」とともに渡します。(6年生は卒業式の日)修了証には、「第〇学年の課程を修了したことを証する」と記載しています。修了とは、その学年で学習する内容を修めて(学んで)終了した(終わらせた)ということになります。しかしながら、1年間の学習内容の習得状況には、個人差ありますので、この3月に再度、復習し、次の学年に備えることが大切となります。その、一つの方法として、学習用端末機(タブレット)に付帯されている「ドリルパーク」やチームス内にある個別指導アプリの「eボード」を利用して、個々の習得状況に応じた復習(自主的な学習)を進めることがあげられます。「eボード」は、問題の解き方・考え方を授業のように動画を用いて解説してくれます。「ドリルパーク」も「eボード」も、前の学年に戻って学習することができ、お薦めのアプリです。【ただし、システムの更新作業があるため、春休み中のタブレットの持ち帰りはしませんので、ご了承ください。】
児童に、確認してほしいことが、もう一点あります。それは、人とのかかわり方=社会性です。例えば、あいさつや返事、ありがとうやごめんなさいなど、対人関係を良好にする言葉を必要な時に、自分から言えるかどうか。また、自分の気持ちをどのように伝えたらよいか、などです。このことには、教科書はありませんが、学年に応じて求められることは、変わっていきます。
6年生は、あと15日間、5年生は、あと17日間、4年生以下は、あと16日間の登校日数です。残り少ない期間ですが、気持ちを落ち着かせて、今日1日の生活を大切に過ごし、次の学年につなげる3月としてまいりたいと思います。特に、C日課で、早帰りになる期間の放課後や春休み期間の過ごし方(交通事故防止・友達との関わり方・人に迷惑をかけない遊び方、SNSの取扱い等)について、ご家庭でも、お子様へのご指導をお願いいたします。
ご理解とご協力の程、どうぞよろしくお願いいたします。
学習用タブレットで、電子図書を読む
季節は間もなく、節分。学校の玄関先には、節分にちなんだものが掲示されています。2月4日は立春。こよみの上では、「春」となります。とはいえ、ここに来て、インフルエンザ・新型コロナ、そしてノロウイルスの感染症が増えてきております。学級閉鎖をする学校もまた出てきております。引き続き、石鹸での手洗いとうがいをこまめに行い、予防に努めたいと思います。
さて、鴻巣市電子図書館を皆様はご存知ですか。利用には、鴻巣市立図書館の利用者カードが必要ですが、カードさえあれば電子図書館を利用するためのIDとパスワードをホームページ上で登録し、その後、すぐ閲覧が可能となります。このシステムを屈巣小学校でも利用できないかと考えましたが、市立図書館のカードを果たして全員が持っているだろうか。持っていない場合は、保護者の方に利用者カードを図書館に作りに行っていただかなければならない。でもそれは、大変、ご面倒をおかけすることになる。やはり、これは難しいかと思いながらも、市立図書館担当の市役所職員の方に相談してみました。そして、数か月が経ち、市内小中学校のモデル校として、屈巣小学校(1校のみ)に先行導入しますというお知らせが、先日届きました。
現在は、まだ、利用開始前のシステム上の設定等をしている段階ですので、各教室やご家庭で学習用タブレットを用いて鴻巣市電子図書館の蔵書を読むができませんが、近々開始できるとのことです。その際は、改めてお知らせをいたしますが、閲覧可能となった際は、利用上の注意点や著作権について十分留意していただくことを保護者の皆様にもお願い申し上げます。(詳細は、閲覧方法等のお知らせの際にご確認ください。)
今回のこのような動きは、以前この場で何回か話題にいたしました、本校児童の語彙(ごい)(言葉)を豊かにする取組の一つとなります。学校の図書室の蔵書数には限りがあり、新刊本の導入も予算の関係から毎年限られています。一方、本校児童の語彙(ごい)の量と質を向上させるためには、読書活動は欠かせないと考え、児童が、できるだけ、多くの本に気軽に触れること(読むこと)ができる環境を整えるために、電子図書館とタブレットを結び付けた次第です。
新しい試みですので、利用上の課題も出てくることと思います。その際は、一つ一つ解決を図りながら、有効活用して参りたいと思います。本取組についてのご理解ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
2024年 心新たにスタート
新年、明けましておめでとうございます。
2024年(令和6年)を迎え、皆様におかれましては、益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。今年一年、皆様にとって幸多き年となりますよう、心からお祈り申し上げます。また、旧年中は、保護者の皆様・地域の皆様に大変お世話になりました。改めて厚く御礼申し上げます。
さて、今年は「辰(たつ)」年ですが、「十干十二支」でいうと、「甲(きのえ)辰(たつ)」の年です。「甲(きのえ)」は、十干の最初で、甲冑(かっちゅう)の「甲」の文字から鎧や兜を連想させ、種子が厚い皮に守られて芽を出さない状態や、物事に対して耐え忍ぶ状態を表しているとのことです。また、辰は「振るう」という文字に由来しており、自然万物が振動し、草木が成長して活力が旺盛になる状態を表します。この二つの文字を合わせた「甲辰の年」は、これまで耐えて努力してきたことが、グンと飛躍して、さらなる成長が期待できる年」と言われています。
コロナ禍であっても、その時その時を精一杯頑張ってきた子どもたちが、グンと飛躍して、より一層成長する2024年となるよう、本校職員一同、心新たにして教育活動を展開してまいります。保護者の皆様・地域の皆様のご理解とご協力を今年もどうぞよろしくお願いいたします。
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緊急事態への対応について
先週の石川県能登半島地震による災害、その災害援助活動中の航空機事故と、「まさか」と思う出来事が発生しました。ここに、亡くなられた多数の方々に謹んでお悔み申し上げます。また、ご遺族様等、被災された方々には、心よりお見舞い申し上げるとともに、一日も早い復旧・復興を衷心よりお祈り申し上げます。
学校といたしましては、今回の事を「他山の石」とせず、登下校時の大地震・全国瞬時警報システム(Jアラート)の発令・不審者侵入等、緊急事態への対応について改めて確認し、児童の安全安心の確保に努めることが大切になると受け止めております。つきましては、過去にご案内しました以下の文書を学校ホームページ上で改めてご確認ください。
○「登下校時に大地震が発生した際の対応について」
○「Jアラート緊急放送時の対応について」
なお、不審者侵入対応については、警察の方の指導を受けながらの職員研修を今後実施し、その後、児童の避難訓練を行う予定です。また、校外で緊急事態が発生した際は、通学路周辺や学校近隣にお住いの方々に児童が救助・避難を求めることも考えられます。その際は、児童の安全確保に最大限のご協力をお願い申し上げます。
NHK「どうする家康」最終回を前にして ~徳川家と鴻巣・川里のつながり~
間もなく冬至(12月22日)を迎えます。日照時間が短くなり、太陽のありがたさを身に染みて感じる季節となりました。保護者の皆様には先月21日からの教育相談において、お忙しい中ご協力いただき、誠にありがとうございました。担任が保護者の方々と個別にお話をさせていただく機会を設けることは、貴重な場となることを改めて感じました。
さて、私ごとで甚だ恐縮ですが、12月は、毎年それまで楽しみにしていたことが、終わってしまう月になります。それは、12月にNHKの大河ドラマが最終回を迎えるということです。私は小学6年生から毎週日曜日の大河ドラマだけは、見続けている「大河オタク」で、12月は、まさに「大河ロス」になる月なのです。(途中、未視聴の年も数本ありますが・・・。)
今回の大河ドラマの主人公は、タイトルのとおり 徳川家康 です。この家康とその子孫(将軍)と私たちの郷土鴻巣・川里との関係が意外とあることをお伝えしたく、前置きが長くなり失礼いたしました。
①鴻巣御殿 (引用サイト:鴻巣御殿模型について - 鴻巣市公式ホームページ(生涯学習課)
将軍が旅行のときに使用する専用の宿泊施設のこと。鴻巣御殿は将軍の鷹狩りのときに使用する施設として、1593年に徳川家康によって造られた。二代将軍秀忠、三代将軍家光も、毎年のように鴻巣を訪れていたという記録が残っている。その後、1691年東照宮(家康を祀った神社)が設けられた。
②勝願寺 (引用サイト:勝願寺にでかけよう| こうのす広場[鴻巣市]
鎌倉時代に建てられた寺、関東十八檀林(だんりん、僧侶の学問の場)の1つであり、徳川家の庇護を受けて栄えた寺院。今でも至る所に徳川家の家紋「三つ葉葵(あおい)」を見ることができる。
③伊奈忠次・忠治のお墓(引用サイト:伊奈忠次PR映像 バラのまち埼玉県伊奈町公式ホームページ )
②の勝願寺にある。伊奈忠次は、徳川家康の家臣として江戸に共に移り、関東を治める実務を担った。4年生の社会科で学習する人物。荒川と利根川の流れを大きく変える工事を次男忠治、孫の忠克が受け継ぎ、埼玉県東部(元荒川や古利根川流域)の洪水を防ぎ、新田を開発し米の収穫量の増加を果たした。元荒川は、屈巣地区のすぐ西側を流れており川里地区もこの恩恵を受けていると考えられる。
④屈巣沼☞掘り上げ田へ(引用サイト:宮代町デジタル郷土資料「テキスト/井沢弥惣兵衛の開発」 )
川里中央公園の弁天沼からゴルフ場周辺は、江戸時代前半は、かなり大きな沼で屈巣沼と呼ばれた。幕府の財政立て直しを期待された8代将軍徳川吉宗(別名:米将軍)は、米を増産させるために、家臣の井沢弥惣兵衛(これも4年生の社会科に登場)に見沼代用水(共和地区を通過)の工事を命じた。その際、流域のいくつかの沼を水田にかえる工事をした。屈巣沼もその1つ。他に行田の小針沼などがある。
全ては、秀吉が、家康に未開の地の江戸へ領地替えを命じたことが始まりだと思います。「もし、家康が江戸に来なければ・・」今の日本社会のかたちは、違うものになっていたのかもしれません。まだまだ、徳川家と鴻巣・川里の関係はありそうです。情報をお持ちの方は、学校まで御一報いただけると幸いです。